ベランダでお米を育ててみたまとめ [バケツ稲]

部屋のベランダでお米を作りました。

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農業経験なし、道具も全てゼロからのスタートで色々戸惑いましたが、
結果的にはちゃんと育ってくれて食べることもできたので、
誰かの役に立てばということで、振り返ってまとめておきます。


■ はじめよう

お米作り体験してみよう、というのは実はJA(農協)が毎年行っている取り組みで、
「バケツ稲づくり」 なるものがあります。

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返信封筒と一緒に応募すると、種籾・肥料・マニュアルのセットがもらえます。 無料です。
4月~5月に受け付けています。

実際にやってみたという人も多い様で、「バケツ稲」で検索するとかなりヒットします。
育成環境などは人によって結構変わるものなので、色々調べて参考にしましょう。



■ 選別・消毒 (4月後半)

選別とは、種籾にも良し悪しがあるので、良いものを選りすぐって使いましょうということです。
「塩水選」 という、塩水に種籾を入れて、種籾の浮き沈みから判定選別するのが一般的です。

消毒は、種籾に既に病原菌が付いていることがあるので、病気の予防を目的に行います。
「温湯種子消毒」 という方法が比較的簡単で、60度のお湯に10分間浸けておくと完了します。

実は今回僕はこれらの工程はすっ飛ばしました(!)
バケツ稲では選別はともかくとして、消毒はするに越したことはなさそうです。



■ 芽出し (4/22~)

まず種籾から芽を出させる工程です。

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種籾を入れ物にあけて、水に浸けます。 水道水で構いません。
そして1日1回ほど水を替えます。
日陰に置いておくとあった記憶で、うちは台所の上の棚に置いてました。

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水を吸って種は大きくなり、そのうち芽が出てきます。
積算温度(水温x日数)が100度になると発芽すると言われています。



■ 育苗 (いくびょう) (4/26~)

芽が出たら、小さな容器と土に移し替えて、苗になるまで育てます。

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容器はパスコのサンドイッチ用のパンの容れ物が丁度良かったのでそれを使いました。
カップ麺の容れ物なんかでも良いと思います。
容器には空気穴をプスプスと開けておきましょう。

土は 「育苗培土」 なるものがホームセンターなどで売ってます。

ここへ芽が出た種を植えます。 指の第一関節程度の深さへ埋めていきます。
概ね、等間隔にまんべんなく植えられると良いみたい。

植え終えたら軽く水を与えます。
勢い良く水をやると、土が柔らかくて掘り返されてしまうので、優しくやりましょう。

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しばらくは毎日水をやる程度の日が続きます。
芽が顔を出してくると急に伸び始めます。 この時期は毎日目に見えて成長が分かるので楽しい。

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葉っぱが3枚になった辺りで苗としてはOKです。



■ 田植え (5/15~)

遂に田植えです!
バケツ稲というくらいですから、バケツに苗を植え替えます。

さて、用意するものは 「バケツ」 と 「土」 です。

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まずバケツは2つ使うことにしました。
13L(リットル)の普通の青バケツと、もう一つはちょっと雰囲気重視した10Lの木製プランター。
ちなみに結論から言うと青バケツの方が圧倒的に生育が良かったです。
理由がプランターによるものかどうかは分かりません。

サイズは10Lあればいけると思いますが、15L~20L程度が良いと言われたりします。
稲が根を伸ばすために、深さが必要になる様です。

また空気穴が必要と言われる場合と、特に必要ないと言われる場合があります。
僕は一応キリで穴を開けたのですが、開けすぎたらしく、
水が1時間で抜けるスーパー水はけ田んぼを作ってしまいました。 これはまた後で解説します。

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土は、「黒土5 : 赤玉土4 : 鹿沼土1」 の比率で混ぜあわせたものを使用します。

のですが、めんどくさいし、バラで買うと多すぎて余ったりするので、
僕ははじめから混ぜ合わされた培養土を使用しました。
確か 「甘くておいしい野菜が作れる土」 的なのだったと思います!

最後まで育ててみた感触としては、結構いい加減でもちゃんと育ちます。

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良く育っている苗を3本ずつ程度まとめて、図の様な配置に植えます。 (一箇所に3本)
あまり固めて植えすぎる(密植)とお互いに栄養を奪い合ってしまい育ちません。
1バケツに3株程度が妥当です。

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完了。



■ 田植え直後 (5/16~)

バケツへの移植直後はしばらく成長が鈍ります。 根が新たな土に馴染んでいないためです。
一週間~二週間程度で根付いて、また成長する様になります。

はじめは水はやや深めに溜めます。
水かさがあると、稲が浸かっている高さまでは風の影響を受けなくなるので、
強風対策に有効です。

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全く水張ってませんが。

実は空気穴が必要とのことでバケツの底に穴を開けまくったせいで、
水が1時間で抜けるバケツになってしまったのだ!!
どう見ても陸稲(水田でなくても育てられる稲)である。

結論から言うとこれも問題はありませんでした。
目と鼻の先のベランダにある・僕は基本的に家で作業しているというのを活かして、
一日三回水をやってたら特に問題なく育ちました。 無理やり!

これには一つ利点があり、
バケツ稲につきまとう問題として、「水が腐ることによる異臭」 と、
「梅雨時期に蚊が卵を産んでしまいボウフラが発生する」 というものがあるのですが、
水が全く溜まっていないうちのバケツ稲にはどちらも発生しませんでした。

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しばらく水管理をする日が続きます。



■ 分けつ(ぶんけつ)期 (6/20~)

稲が根本から分かれて増えていくことを「分けつ」といいます。

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分けつして増えたものからまた分けつして増えて……を何度か繰り返します。

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分けつは三次を超えると枯れるものが多く、そのくせ栄養は取られてしまうので
通常はその 「無効分けつ」 を抑止するためにこの時期に水を一旦抜いてしまいます。
これを 「中干し」 といいます。

ただ、うちは前述の通り水が元々溜まりませんし、無効分けつの見極めもできなかったため
中干しらしいことはせずじまいでした。 今思うとそれは良くなかった様な気もする。

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ベランダにこれを置いとくと夜風が吹くとサーって音が鳴って、風流というか、気持ちが安らぎますです。



■ 出穂(しゅっすい) (8/15~)

8月頃、穂が出てきます。

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分けつ辺りからここまでが変化も少なくすごく長く感じるんですけど、穂が見えると感激しますね!

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稲の花です。 稲も花を咲かせるのです。
数時間しか咲いていないので、通常はなかなか見ることはないと思います。

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穂が一つ出てくると、堰を切ったように次々に穂が出てきます。
先端が重くなってくると頭を垂れてきて、一般的な稲のイメージフォルムが出来上がります。

この時期の穂の中身はまだ固まっていなく液状です。
これを食べに来るのがスズメで、注意が必要。

スズメは来なかったんですが、「イネツトムシ」 という害虫が発生して葉っぱをかなり噛じられてしまいました。
稲の害虫としては最もポピュラーな存在な様です。
蝶の一種で、稲の葉を丸めて糸でくっつけてその中に隠れています。
複数の葉が変に重なっているのを見つけたら、剥がしてみてください。 中からイモムシが出てきます。

はじめはキモいっ! って思って割り箸で駆除してたのですが、
こいつが動きが非常にスローでまるで闘争心を持たない存在なため、
一週間も経つと慣れてしまって素手でつまんでポイポイ捨ててました。

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地味に出穂から2ヶ月経ってますが、穂の黄化も進んでもう収穫できそうです。



■ 収穫・脱穀・精米 (10/18~)

概ね穂が黄色くなったら収穫します。
収穫時期を見計らって水はあらかじめ抜いておきましょう。

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ハサミでザクッと切りまして、根本を縛って干します。

十分乾燥したら、次は脱穀に移ります。 稲から籾をはずします。

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稲を上から湯のみで挟んで、稲を引っ張ると籾が外れる。 っていう原始的な感じでやりました。

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完了。
次は籾すりです。

すり鉢でゴリゴリやりました。
これがかなりきつい。 お米一粒一粒の存在感が感じられる作業といえます。

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完了! これで食べられる状態です!

玄米っていう状態です。 普段食べている白米はここから更に棒で突きまくったりするんですが、
これでも食べれるし、精米はまた大変っぽいので今回はここで終了しました。

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茶碗一杯分くらいは捻出できそうだったんですが、少なくて炊飯器では炊けない量だったので
市販の白米に混ぜて炊く形にしました。
混じってるちょっと茶色い感じのお米が今回作った玄米。

味は、正直まずいってな予想もしたのですが……
白米と合わさると、玄米部分が程よい歯ごたえがあって、むしろうまい。 うまいぞ! やった!!



■ おしまい

ベランダで作る時の問題は、日照時間が通常の半分くらいになってしまうところでしょうか。
どうしても通常の田んぼよりも生育が遅れる傾向にある様です。
また、窓の真ん前に配置していたのが良くなかったっぽいです。
稲も夜は寝るんですけど、 夜通し部屋の明かりが当たっているのはどうも良くない様です。

一向に出穂しなくて、途中諦めかけたりもしたのですが、
どうにか収穫して食べるとこまで行けたのはよかったですね。 よかったよかった。

一連の作業を通してみて、月並みですけどお米のありがたみが感じられるし、
やっぱり実際に作ってみて感じられることというのは、
説明することも、説明されて理解することもできない様に思うので、
興味のある方はやってみてはいかがでしょう。
っていう模範的な感じの〆ですけどそんな感じで。
  1. 2016/03/05(土) 13:57:52|
  2. 近況や出来事|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3
以前放送で、フラワリーに言及したリスナーですー

春うららとなりましたー せんたくびよりですー ^^
本格的に栽培はじめましたかー

秋にいければいいですねー いろいろ収穫時期
であー
  1. 2016/03/26(土) 13:22:44 |
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  3. コハル・ビヨリニ #RtBdpbMc
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きょうのほうそうも楽しかったー

農家向けメーカーめざそうー
  1. 2016/03/28(月) 00:09:35 |
  2. URL |
  3. コハル・ビヨリニ #RtBdpbMc
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今年は作るかわかりませんが! 作らなそうな気がする
  1. 2016/03/31(木) 00:07:50 |
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  3. なる #-
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